ニカワ(膠)の使い方
私が現在持っているニカワです。
三千本 |
鹿膠 |
粉ニカワ(藤倉応用科学) |
ニッパ等で小さく切って使用しますが、このままでは溶け難いので、電動フードカッター、ミル等で粉砕します。一貫目(3.75kg)が 3000本になることから、こう呼ばれているらしい。 最近はホームセンターで購入できます。 |
現在は鹿膠も三千本と同じ牛から作られているらしいです。透明度が高い割には接着力が強い。 妻屋膠研究所製 |
ザラメ状で使いやすい。 純度が高いようだが接着力は強力。 沢山あるので欲しい方にお分けします。100g送料込み ¥500 藤倉応用科学製 |
兎ニカワ |
播州板ニカワ |
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ホルペイン工業(画材メーカー)製 ヨーロッパ産のウサギの皮から採ったニカワだそうです。 |
寺脇産業製。小分けしていないが、弦楽器欧州屋で購入出来ます。 |
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ニカワ湯煎器? |
ガラス瓶 |
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ホームセンターで¥980のコーヒーサーバーをばらしました。(別にばらさなくても使える) あと水温計が必要です。 60〜65℃をキープします。70℃以上になると接着力が落ちてきます。 |
錠剤とか入っているビンが使いやすい。 ニカワに水を入れて、ニカワが充分水を吸ってから湯煎する。 |
ニカワに対する水の量は1:1〜1:2くらいでしょうか?私は適当にやっています。水分を充分に含ませてから湯煎します。蓋をあけて湯煎していると、水分が蒸発して段々濃くなってきますので都度水(湯)を足して調整します。 ニカワ液の濃さは・・ドロドロではなくトロトロです。 使い終わったニカワ液は冷蔵庫で保管2、3日は使えます。 日数が経つと接着力が落ちてきます。 常温ではすぐ腐敗します。 木片等で接着練習してみると良いでしょう。 |
割れの補修 |
剥れの補修 |
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割れは放置して置くと、段差が出来たり開いてきたりして手に負えなくなってきます。いずれはプロの方に裏からパッチを当ててもらうとしても、応急処置としての効果はあると思います。 補修箇所をドライヤー等で暖めて、薄めのニカワ液を細筆で流します。流した後しばらくドライヤーの温風を当てると浸み込み易いです。最後に濡れた布でニカワをふき取ります。 |
剥れは割れより簡単に補修出来ます。 クランプを準備して下さい。木工用のクランプでは締付力が強すぎて不適当です。 スプールクランプを使います。簡単に自作出来ます。表板の剥れは薄めのニカワで接着します。 |
ニカワに限らずどんな接着剤でも、接着面がぴったり隙間のない状態にして置くことが大事です。隙間がある状態では接着力が半減します。 筆・・・・補修がメインなので水彩用の細筆と点付けを使っています。毛先は固い方が使い易い。 f字孔からの作業は針金の先に筆を付けて使用。 補修時には弦を緩めます。楽器にテンションがかかっていない状態が望ましいと思います。 |
スプールクランプについて |
Tite Bond |
なぜニカワなのか? |
楽器を製作するのであれば、多種多様のクランプとか治具が必要ですが、補修に使うのであれば、スプールクランプが一番活躍します。長い全ネジを使えばかなりの巾でも締め付け出来るし、表板のカーブに合わせて曲げたりして使う事も出来ます。 | Wood
Glue・・強力です。15分位でクランプを外す事が出来ます。木工ボンドと違い切削性が良いので、ペーパーがけ可能です。 Liquid Hide Glue(液体ニカワ)・・湯煎すると柔らかくなります。 |
ニカワの長所として、加熱したり水分を与えると柔らかくなるという特性があります。一度接着した所は剥がす事が出来る訳です。 それと木との相性が良い事も上げられます。 |
2009/06/26加筆中!